文化・生活

【インド農村部】都会と違う?夜中に始まるラジャスタン結婚式を紹介!

こんにちは、さいの(@meranamerikohai)です。

インドに住んでいる方は、同僚や友人の結婚式に参加したことがある方が多いかもしれません。私も以前、学生時代にNGOでお世話になった人の娘さんの結婚式に参加させてもらいました。

ただ、その会場が街中ではなくラジャスタンの農村部!言葉が基本通じないので、結婚式の内容や意味を何も聞けませんでしたが、都会の結婚式ともまた違うと思うのでその時の様子を紹介したいと思います!

結婚式会場は自宅

ラジャスタンの田舎の風景結婚式が行われる場所は、華やかな都市部ではなくラジャスタン州ジョードプルから更に車で3時間ほど西へ行った地域。タール砂漠に位置していますが、砂漠と言っても結構草木が生えているんです!そこまでは1人でバス移動です。

と言っても、ジョードプルのバス停では知り合いがバスに乗るところまでを案内してくれ、現地に着いたらまた別の知り合いが迎えに来てくれたのでバスに揺られているだけだったので安心です。

さて、結婚式の会場につきました。とは言っても、都会の結婚式とは違いどこかの会場を借りるわけではなく新婦のお家で開催です。

仮設テント

写真は、家の隣に建てた仮設テントです。まだ新郎サイドの人たちは来ておらず、夜に来ると言っていました。

料理や衣装は自分たちで作る

裏庭で料理する人々

私が会場であるおうちに着いたのはお昼頃でした。式は夜から始まるそうなのでその辺をうろちょろしていると、家の裏でみんなせっせと参列者に振る舞う料理を準備していました。

大きな鍋

で、でかすぎい!!

この大きさの鍋はレンタルしてきたそうです。参列者全員分の料理を準備するので結構な量で大変そうでした。私もちょっとだけお手伝いしました。

女性たちがチャパティを作ってるところこちらでは女性陣がチャパティの粉をせっせとこねる!こねてる容器も見てください。ほんといちいちでかいよ!

このお兄さんは何をしているのかな…?

チャパティのようなものを乾燥チャパティより一回り小さい何かを乾燥させています。生地を載せている台は、この地域でよく見る簡易ベッドですね。四足の鉄筋に紐を編んで座ったり寝そべったりできます。

チャパティを焼いている男性

こちらではチャパティを焼いています。土の中にはめ込む感じ、新しい。笑

家で遊ぶ子どもたち料理をせっせと作っている人がいる一方で子どもたちは家の中で遊んで(もらって)ました。

そして、すごいのが、今回私が参列するということで新婦のお母さんが私用の衣装を作ってくれていました…!これには感動…

しかし…

さいの
さいの
わたし、サイズとか伝えてないけどな…(嫌な予感

と思いながら作ってくれた衣装をおそるおそる着てみました。残念ながら肩を入れるとビリっといきそうで着れません。笑

そう伝えるとお母さんが調整してくれてなんとか着れるようにしてくれました…サイズを聞かずに作っちゃうところとか、そもそも衣装作ってくれるところとか、色々な意味ですごいと思いました。笑

作ってもらった衣装

作ってくれたのは、ラジャスタン地方の上下分かれているドレスでサリーとは違う形のものです。ヴェールで隠れていますが、上に着ているやつ、ぴちぴちです。でも、嬉しかったです。

おそらくお母さん、家族・親戚の女性や子供の分の衣装を作っていました。本当に結婚式を行う家の人がすべて準備をするという印象でかなり大変そうです。

新婦は女性に囲まれて待機

女性に囲まれる花嫁

式が行われるのは夜なので、それまでは新婦は色々と準備して待機のようです。写真は、隣の建物から建物へ移るところなのですが、これも儀式の一部なのか。それとも、ただ日差しから、もしくは男性の目線から守るという意味なのでしょうか…ちょうど顔が見えないのですが真ん中にいるのが新婦です。

写真を見るとわかるように、女性に囲まれています。この後も、式が始まるまでずーっと女性に囲まれていました

新婦にメヘンディを施します。インドではよく見かけますが、結婚式のときも必ず女性の手にはびっしりメヘンディが施してあります

メヘンディメヘンディはヘナという植物から作られています。ヘナの植物は女神ラクシュミが最も愛した植物と言われており、世界的にも邪悪な力から身を守り幸運を呼び寄せるという意味があるそうです。

夜になり両家が揃う

参列者たち夜になりぞろぞろと参列者が集まってきました。このまま始まるのかと思いきや、始まりません。

なぜかみんなにご飯が振る舞われ始めました。ただ、がっつりご飯ではなく小腹を満たすためのご飯でしたね。みんながご飯を食べ終わった頃、やっと始まるのかなと思いきや、始まりません。

なぜかみんな寝そべりはじめます。「あんた、寝といたほうがいいわよ!」みたいなことを言われ、部屋でぎゅうぎゅうでごろ寝させられました。笑

もう式はいつ始まるのか、わけがわかりません。

何時間たったかわかりませんが、起き上がるといつの間にか、ブラフマンの聖職者の方が到着していました。聖職者は新婦側の家族と向かい合わせて座ります。その後、誰順かわかりませんが、みんなが新婦に祈るようにしています。

下の2人は夫婦なのですが、水となにかに手をつけてそれを新婦の方に持っていくという。

新婦に祈る夫婦

その傍らでは、なにかを作り始める人達が…インドでは宗教的な儀式の際にランゴリという砂絵をよく作ります。ディワリのときとか。それに似ていますが、砂で3段にしてあるので、祭壇に見立ててといるのかな。

砂の祭壇

そうこうしているうちに、ついに新郎側の家族が到着したようです。みんなで家の外まで出迎えに行きます。

今回、私は新婦側に招かれての参加だったので新郎側がこれまでになにか儀式をしてきたのか…?はわからぬところ。。

出迎える新婦側の家族が、やってきた新郎のおでこに印をつけたり新郎に何かを食べさせたりして祝福していました。

お母さんが花婿に印をつける

その後、新郎側と新婦側両方の兄弟たちが儀式を行います。写真は、新婦側の妹が新郎の足に手をあてて敬意を表しているところ。

新婦妹が花婿に敬意を表している

この足に手を当てるという行為、インドではよく見かけますよね。親、祖父母、先生など目上の人に対しての挨拶として行われています。

その後、お米のようなものをお互いに手で相手の口へ運んであげ、食べさせ合っていました。今思うと、ミルク粥なのかな?これは、日本の神前式で盃を交わす儀式と同じ意味合いなんだろうなと思います!

以前、インド人の誕生会に招いていただいたときも、誕生日の人に手でケーキをとって食べさせてあげていました。私達から見ると一瞬びっくりしますが、普段も手でご飯を食べているんだからよく考えたらその行為もそこまで驚くべきことではないですよね。ファーストバイトみたいなもんですね笑。

これが終わると、やっと家の中に移動します。

夜中に始まる不思議な儀式

新郎新婦新郎新婦が高砂に座りました!儀式が始まります。

今回ブログに載せるために写真の時間をチェックしたらなんとこの時点で夜中の12時過ぎ…式がおわったのは午前4時近くでした。夜中に行うのが伝統なんですかね。

新郎新婦が花輪の交換をします。その間、周りのひとたちはフラワーシャワーのようなものを振りまき祝福していました!

さきほど作っていた砂のケーキのようなものは、司祭によって聖なる火が灯され2人の前に置かれています。

砂のケーキと聖なる火続いては、親族+αだけが司祭から手首に赤い紐を巻いてもらい聖なる火に手をかざすという動作を行っていました。

司祭に赤い紐を巻いてもらうこの赤い紐は、よくお寺に行くと巻いてもらえたりブラフマンの人に巻いてもらえたりするのですが、紐が自然に切れるまでつけていると幸運が訪れるのだとか。日本のミサンガと同じような意味合いですね。

新郎新婦の手を繋ぐ

新郎新婦の手をつなぎ、つないでいる部分を布で隠します。その後聖なる火の周りをぐるぐる周ります。この時、新婦の父親は娘を見守るような優しい表情でその様子を眺めており、とても印象的でした。

書きながら、山場はどこだったんだろう…と思いながらももう終わりに近づいている雰囲気です。新郎新婦が立って出口の方に向かっていきます。

ゲートをくぐる新郎

この手作りのゲートを新郎新婦がくぐります。これをくぐると、きっと完全に嫁いでしまうということなのかなと思います。新婦も新婦の母親も泣いていました…

インドでは、結婚をすれば育った家を離れ夫の家に住むことになります。離れ離れになってしまう辛さがありますよね。

このとき、すでに時間は明け方の4時…11月だったのかな。眠さと寒さでさらに写真係もやったので体力的にきつかったですが良い経験ができました。

まとめ

以上、インド農村部での結婚式の模様を紹介してきました。

私は逆に都会での結婚式に参加したことがないので、どの辺りが違うかな〜というのがわからないのですが多分結構違うと思います。笑

司祭のいる伝統的な儀式をする結婚式は不思議で貴重な体験でしたが、意味合いがわからなかったので、いつか調べてまとめたいところ。

都会での結婚式もいつか参加してみたいものです。